トルクメニスタン、欧州への天然ガス供給が可能と発表

経済

トルクメニスタン国家コンツェルンのアタムラット・チャリエフ副会長は、金曜日にバクーで開催された南部ガス回廊(SGC)諮問委員会の第8回閣僚会議において、トルクメニスタンには欧州市場に天然ガスを供給する能力がある、と述べた。

このイベントには、南部ガス回廊に関するセッション、また、「南部ガス回廊:実績と展望-西バルカンを含む新しいエネルギー市場に向けたSGCの拡張」と「エネルギー転換-化石燃料とメタン削減対策からカーボンニュートラルへ」に関するセッションが含まれている。

アゼルバイジャン国営通信AZERTACによると、会議の中で、トルクメニスタン国営ガス生産会社チャリイエフ副会長は、トルクメニスタンには西方向への天然ガス供給を確保する技術力と資源基盤があり、東欧市場のニーズを満たすのに必要な量があると述べたという。

「我々は、欧州諸国のエネルギー安全保障に計り知れない貢献をすることができる重要なインフラプロジェクトの一つが、カスピ海横断ガスパイプラインであると確信している」とチャリイェフ氏は述べた。

トルコのファティフ・ドンメス エネルギー・天然資源相は、SGCの実現と欧州への商用ガス輸送は重要なステップであると述べた。

「回廊を通じて輸送されるガスの量を増やすためには、追加の資源と追加の資源国が必要である。この観点から、私たちは地域の福祉のために、アゼルバイジャン、トルクメニスタンとの協力をさらに発展させる用意があります」と、ファティフ・ドンメスはスピーチの中で付け加えた。

会議には、カドリ・シムソン欧州委員会エネルギー担当委員、オリバー・ヴァヘレイ欧州委員会近隣・拡大担当委員、米国、英国、グルジア、イタリア、ギリシャ、ブルガリア、アルバニア、クロアチア、ハンガリー、モンテネグロ、ルーマニア、セルビア、北マケドニア、モルドバ、ボスニア・ヘルツェゴビナおよびウクライナからのハイレベル代表者も出席した。

トルクメニスタン、イラン、アゼルバイジャンの間で締結された、最大20億立方メートルのトルクメンガスとの天然ガススワップに関する合意の履行が、2022年1月1日より開始さた。この合意により、年間最大20億立方メートルのガスがトルクメニスタンからイランを経由してアゼルバイジャンに輸送されることになる。

トルクメニスタン政府とアゼルバイジャン政府は、昨年1月21日にカスピ海のドスラク油田の炭化水素資源の共同探査・開発に関する覚書に調印した。専門家によると、ドストルク油田の埋蔵量は、石油が約6000万トン、天然ガスが約1000億立方メートルと推定されている。

国際市場への輸出を目的とした、ドストルク油田から採掘された炭化水素資源の輸送は、アゼルバイジャンの既存の輸送・中継システムを利用して、競争条件に基づいて実施される予定である。